はじめに
柴犬は日本原産の犬種で、健康的で丈夫な体を持っている印象がありますが、実は皮膚が非常にデリケートな犬種でもあります。
特に「フケが多い」「身体をかゆがる」「皮膚が赤くなる」「湿疹が出る」などの症状で悩む飼い主さんも少なくありません。
皮膚トラブルは一見すると軽い症状に見えても、放置すると慢性化したり、生活の質(QOL)を大きく下げてしまうことがあります。
本記事では、柴犬の皮膚トラブルの原因と予防・対策法を丁寧に解説し、飼い主として毎日できるケアや注意点をご紹介します。
柴犬に多い皮膚トラブルの種類と症状
フケ(乾燥性皮膚炎)
柴犬は皮膚が乾燥しやすく、白い粉状のフケが出やすいです。
特に冬の乾燥時期やシャンプー後に目立つことがあります。
乾燥が進むと皮膚にかゆみや赤みを伴うこともあります。
かゆみ(掻痒症)
柴犬がしきりに身体を掻いたり、床や家具に身体を擦りつける行動を見せる場合、かゆみを感じているサインです。
原因はアレルギーや乾燥、ノミ・ダニの寄生などさまざまです。
アレルギー性皮膚炎
柴犬はアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、環境アレルギーなどによって皮膚炎を発症しやすい犬種です。
症状は季節によって変動したり、繰り返す傾向があります。
脂漏症(ベタベタする皮膚)
皮脂の分泌が多すぎると皮膚がベタベタし、においが強くなります。
これは柴犬の皮膚バリアが弱っているサインかもしれません。
原因を知ろう|なぜ柴犬は皮膚トラブルを起こしやすい?
遺伝的な体質
柴犬は遺伝的に皮膚が薄く、乾燥や刺激に弱い傾向があります。
特に純血にこだわった繁殖の影響で、皮膚疾患のリスクが高まっている個体もいます。
換毛期による皮膚の負担
年に2回ある換毛期(春・秋)には大量の毛が抜け、皮膚がむき出しになりやすくなります。
皮脂のバランスも乱れるため、皮膚炎が起こりやすくなります。
シャンプー・乾燥
過度なシャンプーやドライヤーの使いすぎで皮膚のバリア機能が低下し、かえってフケやかゆみの原因になります。
食事の栄養バランス
タンパク質や脂質、オメガ3脂肪酸、ビタミンなどが不足すると皮膚の代謝が悪くなり、炎症を起こしやすくなります。
ノミ・ダニの寄生
ノミやダニは柴犬の被毛に潜みやすく、アレルギー性皮膚炎の原因にもなります。
予防と日常ケア|飼い主にできること
1.ブラッシングを毎日行う
ブラッシングは皮膚の血行を促進し、余分な皮脂や抜け毛を除去する効果があります。
換毛期には1日2回程度行うのが理想です。
おすすめのブラシ
- スリッカーブラシ(細かい毛も取りやすい)
- ラバーブラシ(マッサージ効果もあり)
2.シャンプーは月1回が目安
清潔を保つことは大切ですが、洗いすぎはNG。
敏感肌用の低刺激シャンプーを使い、しっかりと洗い流すことが大切です。
乾燥を防ぐためにはシャンプー後の保湿ケアもおすすめです。
シャンプー後のポイント
- 完全に乾かす
- ドライヤーは温風で近づけすぎない
- 保湿スプレーを併用
3.ドッグフードの見直し
皮膚トラブルがある場合、食事が関係していることもあります。
高品質なたんぱく源とオメガ3脂肪酸を含むフードを選びましょう。
注目の栄養素
- EPA・DHA(オメガ3)
- ビオチン
- 亜鉛
- ビタミンA・E
4.アレルゲンの特定と除去
食物アレルギーが疑われる場合は、アレルゲン除去食を数週間試し、症状が改善するか確認する除去試験が有効です。
獣医師と相談して進めましょう。
5.皮膚チェックを習慣化
お腹や耳の裏、足の指など皮膚が見えにくい部分も日常的に確認し、赤みやただれ、湿疹がないかをチェックしましょう。
6.ノミ・ダニの予防
定期的に予防薬を投与することが基本です。
草むらを好む柴犬は特に注意が必要です。
症状が出たときの対処法
軽度のフケやかゆみ
- 保湿スプレーやオイルで乾燥を防ぐ
- ブラッシングを丁寧に行う
- シャンプーの回数を調整
明らかな赤み・脱毛・膿がある場合
- 自己判断で薬用シャンプーを使わない
- 速やかに動物病院を受診する
- 医師の指導のもと投薬や食事療法を行う
獣医師による治療の選択肢
皮膚トラブルが慢性化している場合、以下のような治療法が選ばれることがあります。
- 抗ヒスタミン薬やステロイドによる対症療法
- アレルゲン特定検査(血液・皮内テスト)
- 皮膚用サプリメントの併用(アスタキサンチン、ビオチンなど)
- 外用薬(軟膏・スプレー)や薬浴
獣医師の診断を受けながら、愛犬に合った治療方針を立てましょう。
飼い主が覚えておきたいこと
- 皮膚は健康のバロメーター。日々の観察が早期発見につながる
- 一見軽そうに見える症状も、慢性化しやすい
- ドッグフード、シャンプー、生活環境すべてが皮膚に影響する
まとめ
柴犬の皮膚トラブルは、飼い主が日々のケアを丁寧に行うことで多くを予防・改善できます。
フケやかゆみ、アレルギー症状が見られたら早めに対処し、健康な皮膚を保ちましょう。
大切なのは、柴犬のサインに気づき、体調や皮膚の変化に敏感になること。
愛犬との信頼関係を深めながら、美しく健康な被毛を保つサポートをしてあげてください。

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